2020年7月1日から、日本でもレジ袋が有料化になりましたね。
G20大阪サミットでは、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロにすることを目指す大阪ブルー・オーシャン・ビジョンも提言されました。
これらは、世界中で深刻なプラスチックごみの問題に直面しているからですね。
では、子どもたちは、なぜプラスチックごみを減らす必要があるか知っているでしょうか。
さっそく、絵本を読んで学んでいきましょう。
ここでは、プラスチックごみの問題、地球温暖化の問題を扱った絵本を紹介します。
ぜひ、手に取って読んでみてください。
ポリぶくろ、1まい、すてた
(2019年月 第1刷発行 さ・え・ら書房)
文/ ミランダ・ポール、 絵/ エリザベス・ズーノン、 訳/ 藤田千枝
西アフリカのガンビア共和国では、1970年代から既にポリ袋が問題視されていました。
ヤギなどが捨てられたポリ袋を食べて、それを消化できずに死んでしまうのです。
そこで、アイサトさんは、ポリ袋の危険性を地域住民に教えたり、捨てられたポリ袋をリサイクルする活動を始めました。
このお話は、プラスチックごみのない村に戻すために尽力する、私たちと同じ問題に直面している遠い国の取り組みのお話です。
軽くて水にも強い使い勝手のいいプラスチックバッグは、土にはかえらないことを痛感します。
第66回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書の本(3、4年生)でもあります。
クレムとカニさん うみのためにできること
(2019年7月15日 第1刷発行 学校法人文化学園 文化出版局)
フィオナ・ランバーズ 作、 久保純子 訳
主人公のクレムは海辺が大好きな女の子です。クレムは砂浜に打ち上げられ”たからものたち”を大切に集めていますが、そこで、レジ袋につめが引っかかっているカニを見つけます。
クレムは、プラスチックごみの問題を知り、クラスの友達に、力を合わせれば海を救えるという話をします。
このお話は、海の生き物が海洋プラスチックごみの犠牲になっていることや、自分たちで海の掃除をする場面があるので、子どもに環境問題を考えさせられる良い絵本だと思います。
フォト・ドキュメント「ツバル」 海抜1メートルの島国、その自然と暮らし
(2004年2月25日初版1刷発行 株式会社 国土社)
著者 遠藤 秀一
ツバルという国を知っていますか?
ツバルは、地球温暖化による海面上昇の影響を受けており、研究機関の報告では100年後には沈んでしまうだろうと言われているのです。
写真家である遠藤さんの写真は、ツバルの国の美しさや人々の生活をありのままに写しています。そこにある自然や暮らしを感じ取りながら、地球温暖化問題の深刻さを知ることができます。
「南の島を助けるために私たちにできることはないのでしょうか?」という文で締めくくられています。
この問いの答えを、私たちはじっくり考えなければいけませんね。
今回は、環境問題を扱った絵本を紹介しました。一人ひとりの環境保全への意識がより高まるように、子どものころから環境問題を身近に捉えられるといいですね。