大人になってから、身近に子どもがいない限り、絵本を身近に感じることはありませんよね。
今回は、大人にこそ読んでほしい絵本を3冊紹介します。
子どもが読んでも面白いですが、大人だからこそ分かる面白さや興味深さがありますよ。
ぜひ、手に取って読んでみてください。
チコちゃんに叱られる おとうさんおかあさんといっしょにすごせるじかんはどれくらい?
(2019年11月 初版第1刷発行 株式会社 文溪堂)
文 海老克哉、 絵 オオシカケンイチ

「おとうさん おかあさんと いっしょに すごせるじかんは どれくらい?」
チコちゃんの疑問の答えを考えていくお話です。
この本の面白いところは、関西大学の保田時男教授が、親と離れて暮らしている大人の場合の「親と過ごせる時間」を計算して、「あと〇日」と割り出しているところです。
とっても難しい計算式が出てきます。(笑)
子どもが親と過ごせる時間を、コップ1杯のジュースに見たてて考えていくのですが、子どもが小学校を卒業したあとには、時間のジュースはすでに半分にまで減ってしまっています。
子どもと一緒に過ごす時間は、長くはないのだと実感するお話です。
ヤカンのおかんとフトンのおとん
(2008年11月30日 第1刷発行 株式会社 佼成出版社)
サトシシ・さく、 赤川 明・え

家で怒ってばかりのお母さんと、仕事で疲れて子どもと遊んでくれないお父さんのお話です。
ギクッと思うことがあるかもしれません。
このお話は、親の立場を客観視できるところが興味深いと思います。
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
(2014年3月 初版第1刷発行 株式会社汐文社)
編:くさばよしみ、 絵:中川学

この絵本は、2012年のリオデジャネイロ国際会議で、南米のウルグアイのムヒカ大統領が行った演説を子ども向けの表現になおしたものです。
「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」
「見直さなくてはならないのは、私たち自身の生き方なのです」
(本より抜粋)
何のために働くのかー どのような生き方をするのかー
とても深いお話で、大人だからこそ考えさせられることが多いと思います。
さて、今回は大人にこそ読んでほしい絵本を紹介しました。
気になる絵本はありましたか?
これらの本を、親子で読むのもおすすめです。
面白そうだな、と思われた方、ぜひこれらの本を手に取って読んでみてください。