「ワンドロップ・ルール」って知ってる?~アメリカの黒人差別について考える~


みなさんは、「ワンドロップ・ルール」という言葉を聞いたことがありますか?

私は、去年までこの言葉を聞いたこともなければ、その意味も知りませんでした。


 日本人の多くは、オバマ前アメリカ大統領が、ハーフだということを知らないのではないでしょうか。

 オバマさんのお父さんは黒人、お母さんは白人です。

 この場合、日本人の感覚だと、オバマさんはハーフだということになりますよね。

 しかし、アメリカでは違います。オバマさんは黒人として見なされるのです。それはなぜでしょうか。その理由は、「ワンドロップ・ルール」が文化として定着しているからだそうです。

 「ワンドロップ・ルール」とは、簡単に言うと、一滴でも黒人の血が流れていたら、その人は黒人となみなされるということです。

 

 私はこのことを、職場の同僚であったアフリカ系アメリカ人の友達から教わりました。

 八村塁さんも、日本人の感覚からするとハーフですが、彼女からすると黒人なのです。このことで意見が食い違い、たくさん彼女と話し合いました。

 私は、彼女との人種の受け止め方が違うことに驚き、衝撃を受けました。

 このルールは、昔は黒人を差別するために、きちんとした法律として制定されていました。彼女もそのことは知らず、2人でインターネットで調べて「ワンドロップ・ルール」の内容をくわしく学びました。

 地域や個人によっていろいろと考え方が違う点があるかと思いますが、私と彼女の間にあった価値観の違いの1つはこの件でした。


 私の知らない文化の違いがきっとまだたくさんあるだろうと思います。もっとたくさんの人や価値観と出会い、知っていきたいです。

 「ワンドロップ・ルール」について、気になる方は調べてみたり、友人と話し合ったりしてみてはいかがでしょうか。

 

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