子どもに読み聞かせたい「食育」の絵本4冊

どの生物も、食事を取らないと生きてはいけません。私たち人間は、毎日、当たり前のように生き物の命をいただいています。

食育を通して、「命をいただいているということ」、「食べ物を大事にする感謝の気持ち」、「好き嫌いせずに栄養のバランスを考えて食事をとること」など、生きる基礎を学ぶことはとても大切です。

ご家庭でこれらの本を読んで、食育を始めてみませんか?

目次

きみの家にも牛がいる

小森香折・作  中川洋典・絵

(2005年10月25日 初版第1刷発行 (株)解放出版社)

多くの人は、生きるために、動物の肉を食べますよね。

しかし、人間はほかの動物のように、獲物を狩ってからかぶりついて食べるなんてことはしません。誰かが、動物を殺して、加工してくれています。

この本は、牛がどのような過程で精肉となるのかが描かれています。

また、人間は牛の肉を食べるだけではなく、皮や角、フンなども利用しますよね。私たちの身の周りには、たくさんの”牛”が隠れていることにも気づくことができます。

生き物の命をいただいているということを学ぶことができる絵本です。

(※牛を殺して皮をはぎ、肉を切る描写があるので、苦手な人は注意してください。)

いのちのたべもの

中川ひろたか・文  加藤休ミ・絵

(2017年4月19日 初版第1刷発行)

このお話は、男の子がお母さんからおつかいを頼まれるところから始まります。

スーパーのどこの売り場に、どの食材があるかを見つけながら、買い物をしていきます。

はまぐりは魚売り場、鶏のもも肉はお肉売り場、白菜は野菜売り場というように、売り場を意識し食材を探していきます。

買い物が終わると、買った食材を海の食べ物と陸の食べ物に分けてみたり、人間は命をいただいて生きているということをお母さんが話してくれる場面があります。

この本を読むことで、

・スーパーの売り場

・海の食材と陸の食材の違い

・いのちをいただいている

ということを子どもに意識させることができるかと思います。

どこからきたの?おべんとう

鈴木まもる 作・絵

(初版発行 2020年5月)

普段、お弁当の中に入っている「たまごやき」。

これはどこから運ばれてくるのでしょうか?

「たまごやき」は… にわとりが卵を産む → 養鶏場の人が集める → パック詰め →

段ボール箱に入れる → トラックで運ぶ → スーパーに陳列 → 買う → 塩を入れる 

→ 混ぜる → フライパンにながす → 巻いて 出来上がりです!

というように、この絵本は、色々な食べ物が「どこでできて」、「どうやってはこばれてくるか」を分かりやすいイラストを使って教えてくれます。

紹介されているものは、卵焼き、ポテトサラダ、おにぎり、アジフライ、ミニトマト、ブロッコリーとコーンのマヨネーズ和え、たくあん、バナナ、お弁当箱、お弁当袋、この絵本(この絵本の作成から製本、売り出し工程)です。

全ての細かな工程にもイラストが描かれているので、見ていてとても楽しいです。

いつも食べているものは、たくさんの人が関わって、色々な手間をかけてできているのだということを学ぶことができる一冊です。

いただきまーす

二宮由紀子・文  荒井良二・絵

(2003年12月25日 初版1刷発行)

この絵本は、

・野菜は土の中から掘り出してくれる人がいること、

・牛を解体して肉の形にしてくれる人がいること、

・みんな命を食べて生きているということ

・食べ物をつくる人は一生懸命働いていること

を伝えている絵本です。すべての文章がとても短いので、園児や小学1年生向けだと思います。内容は多くなく、さらっと読んで終わる感じです。小さい子どもに読める食育の絵本を探されている方にはいいかと思います。

いかがでしたか?

ぜひ、ご家庭で読んでみてくださいね!



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