タイトル通り、うちの犬が避妊手術を受けてきました。
実際に手術を受けてみて、かかった費用や、どのような流れで手術を受けるかなどが分かったので、まとめます。

犬の避妊手術っていくらするんだろう?
って思っている方の参考になるかと思います。
(※犬の種類や年齢、健康状態によっては異なる場合があると思います。)
(※手術後の傷口の写真もあります。グロくはないですが、見たくない人はスルーしてください。)
愛犬のプロフィール
犬種:トイ・プードル
性別:メス
年齢:3歳3ヶ月(手術時)
特に今まで病気もしたことはありません。
避妊手術をしようと思ったきっかけ
私の家ではこれまでに、シーズのメスと、ヨークシャーテリアのメスの2匹の犬を飼っていました。(今は2匹とも亡くなっています。)
その2匹ともが、「子宮蓄膿症」の病気になり、手術で子宮を摘出しました。(2匹とも8~9歳のときです。)
【子宮蓄膿症】とは…
子宮の内部に膿がたまる病気です。子宮蓄膿症だと診断されたら、ほとんどの場合、子宮と卵巣を摘出する手術を行う必要があります。若い犬でもかかることがありますが、出産経験のない高齢の犬の方がかかりやすいです。
そのため、現在飼っているプードルもメスなので、将来、子宮に関連する病気になる可能性があると思い、避妊手術を受けようかと考えていました。(子どもも、取らないと決めていました。)
その他に、生理の血がカーペットや布団などあちこちにつきまくっていることにも悩まされていたので、その悩みが無くなるのはいいなあ、という気持ちがありました。
ずっと悩んでいたとき、いつも行っているトリミング店のスタッフの方から、おすすめの動物病院を教えていただいたので、この機会にその病院に相談してみようと思い立ちました。
手術を受ける流れ
①病院に電話で問い合わせ
まずはじめに、動物病院に、「避妊手術をしようと考えている」という旨を電話で問い合わせました。
すると、「一度病院に来てください」ということだったので、病院に行く予約を取りました。
②病院で問診
予約した日に病院へ行き、獣医さんに問診していただきました。
この日にしたことは、
・避妊手術をするメリットとデメリットを丁寧に教えてもらった。
・避妊手術をするためには、血液検査が必要だと教えてもらった。
・犬の健康状態をチェックしてもらった。
この3つです。
⇒教えてもらったこと
☆避妊手術のメリット
・子宮蓄膿症の病気にはかからない。
・子宮に関する病気にほぼかかることがなくなる。
・生理の血で家が汚れることがない。
★避妊手術のデメリット
・避妊手術のあとに太る犬もいる。
・子どもがとれなくなる。
獣医さんは、「避妊手術をした方がいい」とか「避妊手術はしなくても大丈夫」などとは言わず、メリットとデメリットを詳しく教えてくれました。
その話を聞いて、私はやはりメリットが大きいと感じたので、避妊手術をしようという結論に至りました。
問診の中で、獣医さんは、犬の耳の中も観察していました。
数日前にトリミングに行ったばっかりだったので、きれいな状態を見せることができてよかった!と内心ほっとしていました。
高齢の子の場合は、血液検査のほかに、心臓に異常がないかなどを調べるための検査も必要だそうです。
うちの犬の場合は、まだ若いので、血液検査のみでよいとのことでした。
③手術前日(厳密に言えば手術当日になった瞬間)
手術当日、午前0時になったら、水を含めて何も食べたり飲ませたりしてはいけませんでした。
なので、ケージから水をとり、エサを入れているお皿も片づけました。
④手術
手術当日は、病院に行って犬を預けました。
(安心するものや、お気に入りのものがあれば持ってきてかまわない、とのことだったので、お気に入りのおもちゃを1つ持っていきました。)
血液検査をしてから、手術をしてもらいました。

こちらが血液検査の結果です。
赤血球や白血球の量など、もろもろ異常なしとのことでした。
血液検査は、足のところの毛を少し剃って血液を採るそうです。
’退院後、足を見てみましたが、どの足から血液を採ったのか全く分かりませんでした。
⑤1日入院
手術をした当日は、1日入院になります。
午後4~5時の間に、電話をかけても大丈夫だということだったので、病院に電話をして様子をうかがいました。
すると、「元気ですよ。ずっとこっちを見てます。」と言われ、ほっとしました。
そして、どのような場所にいるのかをうかがうと、ペットシーツと毛布を敷いたケージの中にいるとのこと。
なんと、床暖房だそうです。
病院によって設備は違うと思いますが、設備がしっかりしていたことにも安心しました。
ただ、この点については、最初の問診のときに事前にちゃんと聞いておけばよかったなぁと思ったことでした。
⑥退院後の処置
退院後にする処置は2つです。
・毎日、傷口を消毒する。
・3日間、朝・晩に抗生物質の薬を飲ませる。

朝・晩のごはんの中に薬をさりげなく入れていましたが、薬だと分かるのか全く食べなかったので、普通に飲ませていました。
右の消毒液は、コットンを使って、傷口にぬるようにしていました。

写真は、手術をして1日後のおなかの写真です。
また、こちらの病院では、避妊手術をした後には、傷口を舐めないように、服を着せてくれていました。

この服は、おなかがすっぽり隠れるので、犬が傷口をなめることはありません。
抜糸するまでずっと着せておかなければなりませんでした。
傷口を消毒するときは、その服の下の部分を少し脱がせて、消毒していました。
⑦抜糸(10日後以降)
手術をしてから、10日~2週間後になると、抜糸ができます。
かかった費用
問診のときには、費用は大体4~5万円かかるとのことでしたが、結果は…
血液検査、手術代、入院料、薬代など、全部込みで、47,289円かかりました。
こちらの病院では、再診料として、抜糸の費用も一緒に含まれていました。

もし老犬であれば、血液検査以外にも検査が必要なので、きっともう少し高くなると思います。
感想・まとめ
今回、初めて犬の避妊手術を経験してみて、思ったことは3つです。
・避妊手術を受けるメリット・デメリットをよく知ったうえで犬にとって最善の選択をする。
・信頼できる病院を選ぶ。
・もし子どもをとらないことが決定しているのであれば、若くて元気なうちに、避妊手術をした方が、犬の体力的にも、飼い主の金銭的にも優しい。
私は、避妊手術をしたことで、子宮蓄膿症の病気を防ぐことができたのでよかったと思っています。
避妊手術には、メリット・デメリットがあるので、悩んでいる方はぜひ信頼できる病院に相談してみてください。